むかわ町は19日、町内の道の駅「四季の館」に勤務する職員1人と穂別地区の高齢者施設に入所する2人から、新型コロナウイルス感染が確認されたことを明らかにした。
町によると、感染が確認されたのは、四季の館の職員。15日に体調不良を訴え、17日に検査し、翌日陽性が判明した。この職員は15日から出勤していない。
これを受けて町は19日早朝、危機管理対策の本部会議を開き、今後の対応について検討。出入りする玄関口が感染者と同じで接触の可能性が疑われる職員や施設内に勤務する関係者を合わせた60人強にPCR検査を実施するほか、19、20日は施設を全面的に臨時休館とする措置を取った。21日以降については状況を見て判断することにしている。
このほか、穂別地区の高齢者施設に入所する2人の感染を18日に確認。担当者によると、現在入所している60人と職員の全員がPCR検査を受けており、今後については「管轄保健所の指導に基づき、感染拡大を阻止すべく対策を講じていく」としている。
町内では、11日にも役場穂別支所に勤務する職員1人の陽性反応を確認するなど感染が相次いでいることから、危機感を強めている。竹中喜之町長は取材に対し、「感染拡大予防を徹底し、町民の不安を解消するための対策を実施していく。一丸となって対応していきたい」と話した。
むかわ町は20日から26日までの期間、同町道の駅「四季の館」で予定していた65歳以上を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種会場を鵡川町民体育館へ変更した。
四季の館に勤務する職員1人が18日に陽性判定を受けたための措置。町によると、接種会場を予定していた館内大ホールは感染経路から場所が離れており、苫小牧保健所から「問題ない」と報告を受けたが、「町民の不安を払拭(ふっしょく)するため、会場を変更した」と説明する。
20、21両日と24~26日の計5日間で、各日180人前後の町民が接種を予定。会場の変更については電話や防災無線を通じて通知したほか、四季の館にも町職員を配置して対応することとしている。

















