むかわ、厚真、安平の胆振東部3町で20日、65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まった。初日は計5会場で850人ほどが接種を受けた。3町では6月下旬から7月中旬までに希望者全員に2回の接種を行う。
むかわ町は、鵡川町民体育館、穂別地区のふれあい健康センターの2会場で約220人が接種。このうち鵡川地区は、会場を急きょ当初予定していた道の駅「四季の館」から鵡川町民体育館へ変更したが、「トラブルはなかった」という。会場は感染症対策として一定程度の間隔が設けられ、町職員、医療スタッフら合わせた13人が対応。高齢者は受け付け、予診を行った後、順次ワクチンを打った。多くの町民が「スムーズに接種を受けられた」と安堵の表情で次回の予約を済ませ、会場を後にした。
町によると、鵡川地区は26日まで町民体育館を会場にした後、集落センターや生活館などを巡回。6月末までに希望する約1800人に対し、2回の接種を行うという。穂別地区は760人ほどが7月中旬までに完了する。
厚真町は、午後から町総合福祉センターでスタート。会場内ではスタッフも防護服などを着用して対応するなど厳重に管理された中で300人が接種を受けた。接種した女性(77)は「早く受けたくて待っていた。予約もスムーズにできたし、うまい具合にいってよかった」と話していた。
同町は7月中旬までの毎週木曜日(6月10日は除く)の午後、同センターで順次行っていく計画。1300人ほどが希望しており、1回当たり300人ほどに対応するが、町は「医療機関と相談し、拡大できるのであれば調整したい」としている。
安平町は、午前に追分公民館で160人、午後には早来町民センターで175人がそれぞれ接種を受けた。町によると、予約を受け付けた約2000人が6月末までに2回の接種を終えるという。




















