第74回北海道高校卓球選手権大会室蘭支部予選大会最終日は21日、苫小牧市総合体育館で男女のシングルス決勝が行われた。男子は柳川翔(駒大苫小牧)、女子は松野蘭(同)が優勝を果たした。男女上位8人は6月に釧路市で開かれる全道大会の出場権を獲得した。
シングルスには胆振、日高の男子90人、女子55人が出場し、トーナメント戦を展開した。
【男子】
▽決勝 柳川(駒大苫)3―1松井(同)
▽準決勝 柳川(同)3―1金須(同)、松井(同)3―1飯田(同)
【女子】
▽決勝 松野(駒大苫)3―0村重(同)
▽準決勝 松野(同)3―1佐々木佑(同)、村重(同)3―1仲川(同)
―男子シングルス優勝・柳川 翔
柳川翔(駒大苫小牧3年)が技巧派のラリー戦を展開し優勝を果たした。「全道大会では優勝を目標に挑みたい」と抱負を語った。
決勝では松井海聖(同)と対戦した。「どう、点につなげるか考えていた」と言い、松井のバックサイドに球を集めてチャンスボールにつなげた。
横回転のサーブにはバックハンドで上から押さえ付けるように対応した。「3球目で攻められないように冷静に対処できた」と手応えを語る。
「ラリーではパワー負けすることもあった」と明かす柳川。遅いボールも使って松井を前に出し、スマッシュの機会を与えないテクニックが光った。
バックハンドは課題として持ち帰った。「バックハンドを攻められてミスにつながったこともあったので精度を高めたい」と謙虚に語った。
―女子シングルス優勝・松野 蘭
女子シングルス決勝をストレート勝ちし、栄冠を飾った松野蘭(駒大苫小牧3年)。村重花音(同2年)と激しく打ち合う激戦を物にし栄冠に耀いた。
「前日から作戦を練っていた」と話す松野。フォアとバック両ハンドを得意とする松野は3球目のフォアドライブを狙った。「ドライブを何本も返されたので、ミスをしないように心掛けた」と振り返った。
全道大会に向けて修正点も見つかった。レシーブの失敗が目立ったと言い、「まずはレシーブを入れて自分の3球目でチャンスにつなげたい」と話す。
2年時は新型コロナウイルスの影響で全国高校総合体育大会は中止になった。6月の全道大会は1年時に出場して以来となる。「前回は早いうちに敗退してしまったので次こそは代表権を獲得して全国大会に進みたい」。まだ見ぬ高みを見据えて決意を口にした。




















