安平町の総合型地域スポーツクラブ「NPO法人アビースポーツクラブ」は今年度、千歳市内の病院と連携し、子どものスポーツ活動を支援する新規事業を計画している。専門家を招いて、けがをしないための体づくりを指導する「傷害予防教室」、身体能力の向上を目指す「パフォーマンスアップ教室」などを予定。スポーツ実施率の向上と健康寿命促進につなげる。
町内のスポーツ環境は大人がスタッフとして、技術や戦術を中心に指導しているが、競技面と違った側面からの指導にも着手する。千歳市内にある病院の理学療法士が豊富な経験と実績を踏まえ、成長期や競技によって出る特有の症状の予防法や対処法について知識を伝え、けがの防止やけがをした後のフォローを指導。また、効果的なトレーニング法や種目に応じて強化すべき部分などをアドバイスする。
同クラブによると、両教室とも町内施設を会場にスポーツ団体に所属する小学生から高校生までを対象に延べ150人程度の参加者を想定。新型コロナウイルス感染症の拡大状況を踏まえながら、定期的に実施していきたい考えだ。
同クラブの鳥實裕弥クラブマネジャーは、「子どもたちが正しい知識を身に付けて、自分のやりたいスポーツを続けられるようにしてほしい。もっと上を目指したいという子も自分の体と向き合うことで自己管理の方法を身に付けてくれたら」と期待。「効果が出たら楽しくなると思う。自分の体にも興味が出て、もっとスポーツを好きになってくれたら」と話している。

















