6月13、14の両日に道内で予定されている東京五輪の聖火リレーまで残り3週間を切った。厚真、安平、むかわの胆振東部3町でもルート沿いに交通規制の案内看板がすでに立ち、当日に向けて準備が進む。その一方で、新型コロナウイルス感染拡大が以前にも増して猛威を振るう状況を踏まえ、ボランティアスタッフへの事前説明会はやむなく中止、延期に。本番まで時間が迫っており、関係者の模索が続きそうだ。
町職員と一般合わせて120人ほどが警備などに当たる厚真町は、25日に説明会を組んでいたが、感染が拡大しているため延期に。町職員に対しては事前に内容を伝える方法を取るが、一般ボランティアについては、緊急事態宣言の延長もあり得ることから代替の日程を決め切れていない。加えて担当者は「(2週間前の)31日から参加者の健康チェックも行わなければならない」と頭を悩ませる。
安平町は27日に予定していた説明会を中止にした。当日は一般公募で集まった町内関係者と追分高校の生徒を合わせた70人が警備や会場の運営に当たる予定で、事務局の町教育委員会は説明資料を添え、当日の動きを書面で通知することとした。事前の打ち合わせができないまま臨むことになるが、「当日、早めに集まってもらって補足説明を考えている。北海道や実行委員会の中止の判断が出ていない以上、町として開催に向けて準備していく」と話す。
むかわ町も今月中の説明会を検討していたが、開催を断念する方向だ。当日は町職員に加え、町内の企業、団体から120人ほどが複数のグループに分かれて各持ち場に配置される。担当者は「直接説明できないのは多少なりとも影響があると思うが、書面で郵送し、不明な点は問い合わせてもらうことになるだろう」と理解を求めている。

















