東京商工リサーチ北海道支社は、2020年の道内新設法人動向調査結果を発表した。新設法人は前年比0・5%(27社)減の4512社。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2年ぶりに前年を下回った。
市区郡別では、札幌市中央区が850社と全体の2割弱を占めて最多。これに同市北区(401社)、同市東区(288社)と続いた。札幌の計6区が上位を独占し、7位は旭川市(199社)。苫小牧市(123社)は10位だった。
業種別では、不動産業が584社(構成比12・8%)でトップ。これに建設業(502社、11・1%)、学術研究、専門・技術サービス業(440社、9・7%)、他のサービス業(425社、9・4%)、医療・福祉事業(367社、8・1%)と続いた。コロナ禍が直撃した飲食業は前年比14・2%減で301社。飲食料品小売業も35%減って104社にとどまった。
産業別では、情報通信業、農・林・漁・鉱業、建設業、製造業、運輸業、不動産業の6産業が前年より増加。金融・保険業と卸売業、小売業、サービス業・他の4産業は減少した。
資本金別では、「100万円以上500万円未満」が50・1%を占めて最多。「100万円未満」を合わせると全体の76・2%に。引き続き小規模な法人が増加傾向にある。
法人格別では、株式会社が2772社で全体の6割強を占めてトップ。以下、合同会社(1420社)、一般社団法人(151社)の順。
同支社では「コロナ禍での給付・貸付などの『一律救済』で、市場からの退出数は当初予想より大幅に抑制された」と分析し、一方で「既存企業への支援が優先された格好で、法人設立の後押しに向けたさらなる取り組みが必要だ」と強調。「市場拡大や経済の活性化には『新たな力』も欠かせない。コロナ禍で業種間の新設動向には濃淡があり、対応策が求められる」と指摘している。
















