第74回北海道高校サッカー選手権大会兼全国高校総合体育大会サッカー競技北海道予選会室蘭支部予選会第3日は27日、苫小牧市緑ケ丘公園サッカー場で準々決勝3試合が行われた。苫小牧中央は室蘭栄を3―0、苫小牧東は室蘭東翔を2―1でかわして準決勝に進んだ。駒大苫小牧は浦河の出場辞退で不戦勝。北海道栄は道大谷室蘭に1―5で敗れた。
最終日の28日は決勝と準決勝、3位決定戦が行われる。
▽準々決勝
苫小牧中央3―0室蘭栄
苫小牧東2―1室蘭東翔
北海道大谷室蘭5―1北海道栄
―白﨑、試合決める一発
苫小牧中央のFW白﨑3年)が試合を決める一撃。室蘭栄との準々決勝の後半、1点リードの場面でGKをかわして放ったシュートが鮮やかに決まった。「狙い通りの動きができた」と納得の表情を浮かべた。
ディフェンスラインの裏に走った白﨑はパスを受けると、制止すべく迫ったGKをワンタッチでかわしてがら空きのゴールに球を蹴り込んだ。「裏に抜けるスピードには自信がある」と話す。
日ごろから取り組むトレーニングに裏打ちされた強靱(きょうじん)なフィジカルも武器。ベンチプレスは110キロを達成している。遠山監督は「こつこつと努力できる選手」と絶賛する。「当たり負けしない体を生かして準決勝でもゴールを奪いたい」と白﨑。背番号10は次戦へ向けて闘志を燃やしていた。
―道栄、リード守り切れず
室蘭の強豪、北海道大谷室蘭に逆転負けを喫した北海道栄。前半を1点リードで折り返したが、後半で逆襲を受けた。主将のMF西村(3年)は「リードしてから失点しない守備ができるように夏に向けて練習していきたい」と再起を誓った。
守勢を強いられる時間が長く続く中、コーナーキックのチャンスで西村が先制点を挙げた。DF谷端(2年)がマークを外してフリーになった西村のヘディングシュートが決まった。「練習していたパターンがうまくはまった」と手応えを語った。
後半で同点に追い付かれると、道栄の守備にほころびが生じた。「失点した途端にチーム全体の士気が下がってしまった」と西村は悔やんだ。「全員守備全員攻撃」のチームの強みは終盤になるにつれ薄らいだ。簑口監督は「守備の強度を落とさずに戦い切れる力が必要。選手権までに練習試合を重ねる中で高めてもらいたい」とメンバーに奮起を促した。




















