ファミリー向けデジタルコンテンツ事業を展開する「キッズスター」(東京都渋谷区)は、ハスカップやサーフィン授業など、厚真町の魅力を子ども目線で伝える電子動画コンテンツを制作した。町内の小学生が収集した内容を反映させており、同社は「全国の子どもたちに向けて発信したい」としている。
動画は、社会の仕組みをゲームで楽しく学べる同社の無料社会体験アプリ「ごっこランド」のサービスとして提供。ダウンロードは400万回を突破するほどの人気がある。コンテンツを通じて、子どもたちに「地域の魅力」を発見し、発信してもらおうと企画したもので、同アプリのデジタルブック「ジモトガイド」内で自動でページがめくれる音声付きデジタル絵本の形式で公開している。
同社は、厚真町が子育てや教育に力を入れていることを知り、協力を依頼。町は「子どもたちの目線で厚真の魅力を発信することができるのでは」と快諾し、1月から制作へ準備を始めた。地元の小学生4人が実際に各スポットで取材、撮影して内容をオンラインワークショップで発表して、集めた素材を編集した。
厚真町のコンテンツは10分程度で、生産日本一を誇るハスカップや厚真神社のフクロウ、サーフィン授業や馬搬などの模様を紹介。イベントでは、冬のランタン祭りや町発祥のスポーツ「あつま国際雪上3本引き大会」の様子などを取り上げており、町教育委員会は「ワークショップで挙げたものが形になり、子どもたちも達成感があったのでは」と話す。
コンテンツは、スマートフォンやタブレット端末から無料でダウンロードできる。同社担当者は「わくわく、びっくりするような素材を集めてもらった。地域に埋もれているものが子ども目線で発信されている」とアピールしている。
同社では厚真町のほか、神戸市、鳥取市、大阪府八尾市のコンテンツと合わせて配信している。

















