苫小牧市は今年度、「シルバーリハビリ(シルリハ)体操」の指導士を軸に据えた、高齢者の健康維持、交流の場づくり事業を本格化させる。指導士の資格を持つ市民に活動の場を提供し、シルリハの普及を図るとともに養成講座も開き、指導士を増やしていきたい考えだ。75歳以上の後期高齢者が一気に増えるとされる2025年を前に、住民主体の介護予防策の構築を目指す。
シルリハは高齢者の介護予防を目的に、茨城県立健康プラザの大田仁史医師が考案した体操。服の脱ぎ着や洗髪、歩行など日常生活の動作をスムーズに行える関節や筋力を効果的に鍛えるプログラムだ。
指導士の資格は専門職に限らず、誰でも取得可能。市町村が住民を対象とした指導士の養成講座を開き、地域ぐるみで介護予防策を推進している。苫小牧市も20年度、シルリハ事業をスタート。座学や実技を織り交ぜた養成講座を開き、19人のシルリハ体操指導士が誕生させた。
2年目となる今年度はシルリハの普及へ、指導士に活動の場を積極的に提供。具体的には市や地域包括支援センターが手掛ける介護予防教室や市社会福祉協議会が行うふれあいサロンなどと指導士をマッチングさせ、参加する高齢者を対象にシルリハの指導を行ってもらいたい考えだ。養成講座は8月以降、全10回を予定。昨年度に引き続き、担い手の確保にも努める。
有資格者の指導力向上や学び直しの機会として、4回のフォローアップ研修も計画。5月中旬には市民活動センターで第1回目のフォローアップ研修を開いた。出席した7人の指導士は、市内の理学療法士釘本熙正さんの講話に耳を傾け、「無理をしない」「効果が出たからと言ってやめない」といったシルリハ指導の基本事項を確認していた。
1947~49年に生まれた団塊の世代全員が75歳以上の後期高齢者となり、医療や介護費用が急増する「2025年問題」への対応が求められる中、市介護福祉課は、指導士が主体のシルリハサロンが地域内に次々と誕生していくことを期待。担当者は「シルリハを通じ、市民一人ひとりが介護予防に積極的に取り組む中で、元気で活気あふれるまちづくりにつなげたい」と話す。
シルリハに関する問い合わせは同課 電話0144(32)6347。
















