暴風雨 厚真、むかわで被害 白老では高齢者の避難も

市街地では街路樹が折れるなどの被害が出た=厚真町役場前

 前線を伴う低気圧が通過した影響で東胆振は4日、大荒れの天気となった。厚真、むかわ両町は激しい暴風雨に襲われ、気象庁の観測で最大瞬間風速が6月の観測史上最大を記録。この影響で各地では倒木や建物の屋根が剥がれるといった被害が出たほか、一時停電にも見舞われた。

 気象庁がまとめたデータによると、4日の最大瞬間風速は厚真町で26・0メートル、むかわ町鵡川で24・5メートル、同穂別で19・1メートルを観測。24時間降水量はむかわ町穂別地区で85・5ミリ、厚真町55・5ミリ、むかわ町鵡川地区で41ミリに達した。

 厚真町では、本郷団地にあるバス待合所が強風にあおられ、倒れかけた状態になったほか、市街地などの各箇所で倒木が発生。倒木の恐れがあるとして、町民スケートリンク横の町道新町宇隆線は通行止めになった。また、午後1時ごろから同2時40分ごろにかけて、町内の一部地域で停電が発生。桜丘、幌里地区約40戸を含む最大約760戸に影響が及んだ。

 むかわ町では、鵡川地区で街路樹やバス停の柱が倒れたほか、住宅などで屋根が剥がれるなどの被害があり、町や消防が対応に追われた。穂別、穂別豊田新興では7戸が同日午前6時20分ごろから2時間ほど停電となった。

 白老町は、敷生川で警戒水位の5・73メートルを超えたことから、同日午後2時半から同5時にわたって竹浦日の出地区の52世帯89人に高齢者等避難を発令。4世帯5人が一時、竹浦コミュニティーセンターに避難した。社台では倒木が1件確認され、虎杖浜では強風で住宅の窓ガラスにひびが入る被害も出たという。

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