道、インド株検査開始 経路不明の全検体対象 新型コロナ

道、インド株検査開始 経路不明の全検体対象 新型コロナ
インド株のスクリーニング検査を開始したと発表した鈴木直道知事=4日午後、道庁

 鈴木直道知事は4日の定例会見で、新型コロナウイルス感染症の新たな変異株の対応として、「本日からデルタ株(インド株)について道立衛生研究所でスクリーニング(ふるい分け)検査を開始する」と発表した。置き換えが進んだこれまでのアルファ株(英国株)から切り替える形で検査を実施。「感染経路が分からない、リンクなしという陽性者の検体は、全ての検査をインド株について実施する」と監視体制を強化する。

 知事は、インド株について「これまでの英国株より、さらに感染しやすいとされている」と指摘。4日から先行して道立衛生研究所でスクリーニング検査を開始するほか、「道立保健所でも準備を進めており、来週から順次開始していく」との方針を示した。

 緊急事態宣言以降の道内の感染状況に関しては、5月23日の4179人(1週間単位)をピークに、今月3日現在で2303人と45%減少したことを説明。ただ、人口10万人当たりの新規感染者数(直近1週間)は3日現在で43・4人と、国のステージ4の指標(25人)を大きく上回っているほか、都道府県別では沖縄県(125・6人)に次ぐ2番目。入院患者数も「昨日(3日)は1000人を切り994人となったが、依然として高い水準。医療の非常事態は続いている」と述べた。

 知事は、「第3波」が襲来した昨年11月の経験を踏まえ、「新規感染者数が減少してから入院患者数の減少につながるまで、2週間程度、14日間かかる。そこからさらに重症患者数の減少までには1週間かかる」と分析。このため「感染者数減少のスピードに比べると、入院患者数、重症患者数の減少は緩やかになっていく傾向がある」と述べ、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)は「しばらく続いていく」との認識を示した。

 この他、知事は東京五輪の観客を入れての開催について、「五輪だけが例外というのは、理解が得られにくいのではないか」と述べ、他のスポーツイベントの対応を踏まえて判断すべきとの姿勢を示した。札幌市が検討しているパブリックビューイング(PV)に関しては医療提供体制などを踏まえて、「秋元克広市長が適切に判断されると思う」と慎重な検討を求めた。

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