帝国データバンク札幌支店は、2021年度(21年4月~22年3月)の道内企業の設備投資に関する調査結果を発表した。設備投資計画が「ある」と回答した企業は54・3%となり、前回(20年4月実施)比で2・9ポイント上昇した。新型コロナウイルスの感染拡大が長期化していることを背景に、設備投資を行わない企業の理由では「先行きが見通せない」が最多だった。
設備投資計画が「ある」(54・3%)とした企業の内訳は▽既に実施した(6・7%)▽予定している(26・5%)▽実施を検討中(21・1%)。一方、「予定していない」企業は37%で、前回比1・7ポイント減少した。
設備投資計画がある企業の規模別では、大企業が70・5%(前回比1・7ポイント増)で、中小企業は50・7%(同2・7ポイント増)といずれも前回から上昇。これに対し小規模企業は43・6%で、0・7ポイント減少した。
業界別では、金融(71・4%)がトップ。これに不動産(68・4%)、小売(64・3%)、製造(62・2%)運輸・倉庫(61・3%)と続いている。
予定している設備投資の内容(複数回答)では、「設備の代替」が44・6%で最多。以下、「既存設備の維持・補修」(42・1%)、「情報化(IT化)関連」(26・3%)の順。この他、コロナ禍の「感染症対策関連」も7・4%で9位に入った。
設備投資の資金調達方法は、「自己資金」が43・5%で最多。これに「金融機関からの長期の借り入れ」(26%)が続いた。
また、設備投資を行わない理由(複数回答)では、「先行きが見通せない」(54・1%)がトップ。以下、「現状で設備は適正水準である」(39・2%)、「投資に見合う収益を確保できない」(21・1%)の順となった。
同支店では、設備投資計画がある企業の割合は前年度より増加したものの、「コロナ禍以前の水準まで回復に至っていない」と指摘。ワクチン接種拡充の期待が集まっているが、依然として収束のめどは立っていないと説明。「設備投資はしばらくの間、感染動向に左右される状況が続くだろう」と予想している。
調査は4月16~30日に、道内企業1060社を対象に実施。525社から回答を得た(回答率49・5%)。
■予定している設備投資の内容(複数回答),割合(%),44.6,42.1,26.3,26.0,17.9,15.8,12.6,8.1,7.4,6.0,内容,設備の代替,既存設備の維持・補修,情報化(IT化)関連,省力化・合理化,増産・販売力増強い
(国内向け),事務所等の増設・拡大(建て替え含む),新製品・新事業・新サービス,省エネルギー対策(燃費改善、環境対策など),感染症対策関連,防災・減災設備の取得,順位,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10
















