農業被害6900万円見込む 4日の暴風雨 町長が行政報告

農業被害6900万円見込む 4日の暴風雨 町長が行政報告

 宮坂尚市朗町長は8日の町議会定例会で、4日の前線を伴った低気圧による暴風雨の被害状況について行政報告し、農業の被害総額で6900万円程度を見込んでいると説明した。

 町やとまこまい広域農業協同組合の調査によると、ホウレンソウの園芸ハウスを中心にビニールハウスの破損やめくれ、パイプの変形などが13戸15棟であり、軽微な破損が38棟。シャッターや屋根の部分的破損17棟、牛舎破損も3棟あった。作物被害では、生育中のホウレンソウの折損やカボチャの損傷、ハスカップの花の飛散、樹木の倒伏など面積にして20アールの被害を受けた。酪農では、搾乳中の生乳約100リットルが停電により廃棄となった。

 気象庁がまとめたデータによると、町内の4日の最大瞬間風速は、6月観測史上最高となる26・4メートルを記録。降り始めからの雨量は幌内マナビイハウスで84ミリに達した。この日、町内では街路樹の倒木が相次いだほか、バス停の待合所が強風にあおられて倒れかけたほか、小学校プールのビニール屋根が破損するなどの被害があった。

 このほか、新型コロナウイルスワクチン接種について、3日時点で65歳以上の対象者1741人(入院中、施設入所者含む)のうち、1419人が1回目の接種を申し込み、1080人(同)が1回目の接種を完了したことを報告。7月末までに2回目の接種を終え、64歳以下の一般の接種も7月下旬から予定していることを明かした。

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