浦河町新型コロナウイルス感染症対策本部は8日、4日の町内全域の停電に伴い、町内の各医療機関に配布して冷蔵庫に保管していた新型コロナウイルスワクチン126回分(2回接種で63人分)を破棄したと発表した。町は「当該ワクチンが保存温度の2~8度の間で温度管理が保たれていたのか、客観的証明が難しいため廃棄を決めた」と説明。これによる「ワクチン接種の影響はない」としている。
町のワクチン接種は、町内6医療機関で5月18日(一部24日)に始まり、必要分を毎週2回、町保管の超低温冷凍庫から各医療機関に配布し、冷蔵庫に保管し必要分を使用している。
冷蔵庫の保管限度は5日間(126時間)で、停電により適正温度外となりワクチンが使用できなくなった可能性があるため、「万が一に備え破棄した」という。
町の冷凍庫では、停電時に非常用発電が稼働する。5日分は町が代わりのワクチンを配布した。町では「今回の停電でほかの市町村でワクチンを廃棄したという情報は入っていない」としている。




















