墓石加工・施工を行う日高町富川東の「石匠(せきしょう)」がこのほど、むかわ町福住にある鵡川神社に神前灯籠2基を寄贈した。御影石でできた高さ1・8メートルほどの灯籠が社殿の前に設置され、訪れる参拝者たちを迎えている。
同神社にはこま犬はあるが灯籠はなかったため、同社の進藤康男社長が「会社が持っているものでよければ」と善意を寄せた。
社殿の両脇に1メートル四方の石の台を据えてこの上に置き、周囲に砂利を敷いて整備した。同社によると、4月末から1カ月ほどかけて設置工事を行い、5月末に完成した。
進藤社長は、自身が鵡川高校出身であることや町内で施工を請け負っていることから、「むかわには第二のふるさとというくらいお世話になっている」と寄贈に思い至った経緯を説明。「お参りに来た方が灯籠を見て、前向きになってもらえたら」と話した。
同神社の社殿は、2018年9月に発生した胆振東部地震で半壊し、昨年夏に復旧したばかり。三上剛宮司は寄贈に感謝し、「厚真、安平町も含め、まだ復興の最中。一日も早い復興と新型コロナウイルス感染症の終息を祈願して奉納させていただいた」と話していた。

















