行政と住民のコミュニケーションツール 「IP告知端末」更新 一般家庭にも設置へ むかわ

行政と住民のコミュニケーションツール 「IP告知端末」更新 一般家庭にも設置へ むかわ
穂別地区の希望世帯で設置する新たなIP告知端末

 むかわ町は、穂別地区の住民が行政とやりとりできるコミュニケーションツール機器「IP告知端末」を更新する。すでに町役場内や公共施設の設置を進めており、希望する一般家庭には新型コロナウイルス感染拡大による国の緊急事態宣言の期限になっている20日以降、順次取り付けていく予定。新たに整備するスマートフォンの無料アプリと合わせ、情報収集手段を充実させていく。

 町は2008年、穂別地区の地域の生活やイベント、防災情報などを入手する手段として、光ケーブルを利用した画面付きのIP告知端末を各世帯に整備した。しかし、それから10年以上経過し、老朽化による故障が増えていた。このため、穂別地区の約1200世帯を対象にIP告知端末更新に関する意向調査を実施。高齢者世帯を中心に約600世帯がこれを希望するという結果を得た。

 業務委託を受けるジャパンケーブルキャスト(本社東京)によると、新たに入れ替えるIP告知端末は、従来の機器に比べてコンパクト、かつ画面が見やすく、熱を発しにくいのが特徴。求める情報を早く入手できるよう、各項目をアイコンで表示しており、「必要な情報が高齢者にも一目で分かりやすくした」と説明する。行政からのお知らせや防災、イベント情報はもちろん、天気情報も穂別地区の地域ごとに細かく示すなど、同社の担当者が年明けから地域住民にヒアリング調査した内容を反映させた。

 現在は、役場や公共施設に先行して設置をしており、希望する家庭には、コロナ禍を考慮しながら入れ替え作業を進め、7月末までに完了させる予定。

 町企画町民課は「使っていく中で、必要とされる情報にもっと応えられるように対応し、より使ってもらえる端末にしていきたい」と話す。

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