2021年度全国高校体育大会バスケットボール競技大会北海道予選会第1日は18日、旭川市内の道北アークス大雪アリーナなどで男女の1、2回戦が行われた。男子の駒大苫小牧は1回戦で札幌清田に99―53、2回戦で旭川大高に74―49で勝利し、ブロック決勝に進出した。男子の北海道栄は2回戦で東海大札幌に67―53で敗れた。女子の道栄と苫小牧南は初戦で敗退した。
北海道高校体育連盟と道バスケットボール協会など主催。男子31、女子27チームが出場し、それぞれA~Dブロックのトーナメント戦を展開。第2日の19日に各ブロック決勝が行われる。
最終日の20日まで各ブロックを制した4チームによる決勝リーグが行われる。男子の上位2チームと女子の優勝チームは全国大会(7~8月、新潟県)の出場権を獲得する。
東胆振関係分の結果は次の通り。
【男子】
▽2回戦 駒大苫小牧74―49旭川大高、東海大札幌67―53北海道栄
▽1回戦 北海道栄86―62札幌新川、駒大苫小牧99―53札幌清田
【女子】
▽1回戦 白樺学園79―69北海道栄、函館中部77―50苫小牧南
―男子道栄、強豪相手に力及ばず
強豪の東海大札幌に14点差で敗れた男子の北海道栄。守備の圧力にあらがえず、流れをつかめなかった。
序盤は東海大札幌の後藤(3年)にゴール下を中心に攻められリードを許した。守備の連係で隙を与えたのが原因で、ガード伊藤主将(3年)は「もっとコート上でのコミュニケーションが必要だと感じた」と振り返った。
後半からは善戦し、東海大札幌を4クオーターで60点台に抑え込んだ。徹底したマークでイージープレーを阻止。道栄の持ち味の泥臭い守備が光った。木村ヘッドコーチ(HC)も「ロースコアはプラン通りの展開だった」と話す。
チームはウインターカップでのリベンジを果たすために基本から鍛え直す。2年連続出場を懸けてチーム力の底上げを図る構えだ。木村HCは「シュート力と走力を一から鍛えて、冬にまた勝負したい」と意気込む。伊藤主将は「練習不足を感じたので個々のスキルアップを徹底していきたい」と抱負を語った。
― 女子道栄、守備で崩れる
女子の北海道栄が初戦で白樺学園に敗れた。守備の隙を突かれた失点が重なり点差が開いた。センター河原副主将(3年)は「ディフェンスの寄りが遅くて得点を許す場面があったので、ウインターカップまでに修正したい」とリベンジを誓った
序盤はファウルトラブルに悩まされた。スリーポイントシュートも随所で決められ、内と外で攻撃を展開された。河原副主将は「足が動いていなくて手を出してしまった」と話す。
主力の欠場も痛手だった。司令塔のガード大石主将(3年)は体調不良、エースの會田(2年)もけがで大会不参加だった。木村ヘッドコーチ(HC)は「主力2枚を欠いたのは痛かった」と話す。
道栄のスリーポイントシュートは低調気味で、木村HCは「スリーは生命線。ウインターカップまでに確率を上げたい」と語った。
―女子苫南、3年生3選手奮闘
女子の苫小牧南は1回戦で函館中部に敗れ、ほぼフル出場した3年生3人の高校部活動に終止符が打たれた。攻守でチームをけん引したガード森山(3年)は「後半は走り負けてしまったけど、最後まで諦めずに戦い切れた」と感慨深げに語った。
ガード林(3年)は得意とするスリーポイントがなかなか決まらず苦しんだが、第4クオーターにやっと1本決まった。「1本だけだったけど練習の成果が出てよかった」と語った。
フォワード吉田(同)はドライブやアウトサイドシュートで攻撃の要を担った。序盤は積極的にゴールにアタックできなかったが、「後半は自分のプレーができた」と振り返った。
3年生は1年時に同学年が5人在籍していたが、2人が退部。少なくはなったが3人がリーダーシップを発揮し、全道大会に出場できるチームをつくり上げた。清水ヘッドコーチは「ここまで連れてきてくれたことに感謝しかない。3年生は部活動での経験を糧に頑張ってほしい」と声を詰まらせた。






















