第10回東胆振中学校夏季バスケットボール競技大会最終日は19日、苫小牧市総合体育館で男女のトーナメント決勝が行われた。男子は凌雲が71―49でウトナイを下し優勝。一方の女子は明倫が3度にわたる延長戦の末、66―63で明野に競り勝ち、頂点に立った。
個人賞では、凌雲男子の荻野景斗(3年)、明倫女子の田中凜(同)がそれぞれ大会最優秀選手に輝いた。各部門優勝校の他、男子のウトナイ、光洋、啓北、女子の明野、青翔、啓北が胆振大会(7月3、4両日、室蘭市)切符を獲得した。
【男子】
▽決勝
凌 雲71―49ウトナイ
▽3位決定戦
光 洋47―42啓 北
▽準決勝
凌 雲64―37光 洋
ウトナイ49―48啓 北
【女子】
▽決勝
明 倫66―63明 野
▽3位決定戦
青 翔50―42啓 北
▽準決勝
明 倫45―34青 翔
明 野56―44啓 北
―男子V凌雲 攻守に他を圧倒
3月の南北海道大会男子で8強入りした凌雲が、攻守に他を圧倒する試合運びで頂点まで駆け上がった。ウトナイとの決勝でも最大33点差をつける快勝劇。センターの米澤主将(3年)は「みんなが思い切ってやれることをやった結果」と胸を張った。
今大会3試合で平均70・7得点と、身長175センチの米澤主将、同178センチのフォワード高橋(3年)の長身コンビを中心に高い攻撃力を発揮。平均失点41点の堅い守りもよく機能していた。
現チームとなった昨年秋の新人大会から地区で負けなし。集大成の舞台となった今東胆振中体連は「改めて負けない。みんなで勝とうという気持ちだった」と主将は言う。
胆振大会ももちろん優勝を目指す。米澤主将は「掛け声やリバウンドでチームを活気づけたい」と頼もしく語った。
―女子V明倫 気持ち切らさず
明倫女子が3度の延長戦にもつれた大一番を制し、昨年秋の新人大会以来となる栄冠を手にした。石動コーチは「気持ちを切らさず力を合わせて戦ってくれた」と選手たちの頑張りを称賛した。
4月の春季大会準決勝を31―39で敗れている明野。序盤からリードを許し、第2クオーターを終えて8点差をつけられたが、「まだ大丈夫」(中村主将)とチーム内に悲観的な様子はなかった。
守備面でてこ入れした後半は、相手の得点源を抑えながら追い付くことに成功。64―63で迎えた3回目の延長戦終了間際に、中村主将(3年)が2本のフリースローを決め勝負あり。「少し緊張したけど、きょうは入るから大丈夫と自分に言い聞かせた」と笑みを浮かべた。
新人大会以降は主力のけがも重なり思うような結果を残せていなかったが、復調の兆しを見せている。目標の全道大会出場に向け「優勝したい」と主将は意気込んだ。




















