第71回北海道高校柔道大会兼第70回全国高校柔道大会北海道予選会第2日は24日、苫小牧市総合体育館で体重別7部門の女子個人戦トーナメント決勝などが行われた。北海勢が女子5部門を制覇。63キロ級の廣島あおい(札幌山の手1年)=明野中卒=が3位。57キロ級の山崎陽茉理(札幌日大1年)=明倫中卒=は初戦の2回戦で敗れた。
男子個人戦トーナメントは4部門で1回戦が実施され、81キロ級の内山皐太郎(苫小牧工業3年)ら東胆振勢3人が2回戦に駒を進めた。
【男子】
60キロ級
▽1回戦 丸山凜太朗(江別)○―×刀根誠希(有朋苫小牧)、園部寛人(道科学大高)○―×末永龍二(有朋苫小牧)、前川道心(苫小牧工業)○―×井林聖(北広島)、片岡健志朗(道科学大高)○―×千坂京平(有朋苫小牧)
66キロ級
▽1回戦 清水響(琴似工業)○―×鎌田旋(北海道栄)、貝澤竜之介(苫小牧工業)○―×渡辺豊(日体大付)、橋本虎弥(東海大札幌)○―×高橋陽大(有朋苫小牧)、福田翔梧(札幌北)○―×鈴木京志郎(有朋苫小牧)
73キロ級
▽1回戦 田中暁斗(札幌山の手)○―×河西柚和(苫小牧工業)、野上祐汰(東海大札幌)○―×佐久間虹也(有朋苫小牧)、大竹宏翔(琴似工業)○―×河西柊和(苫小牧工業)
81キロ級
▽1回戦 三田朝陽(北海)○―×阿部星音(苫小牧工業)、百瀬晶(札幌山の手)○―×竹中優斗(苫小牧工業)、内山皐太郎(苫小牧工業)○―×君山周平(旭川大高)
【女子】
48キロ級
▽決勝
横地萌恵(北海)=片手絞=三浦心花(札幌山の手)
▽準決勝
三浦=背負い投げ=杉村和泉(東海大札幌)
横地=内股=宇野ひかり(帯広農業)
52キロ級
▽決勝
後藤未結(札幌日大)=合わせ技=小野島あさひ(北海)
▽準決勝
後藤=大内刈り=歌住茜(東海大札幌)
小野島=反則勝ち=井口薫乃(札幌山の手)
57キロ
▽決勝
高橋宥良(札幌山の手)=出足払い=高橋杏奈(同)
▽準決勝
高橋宥=指導2=竹原胡桃(東海大札幌)
高橋杏=大内返し=佐々木紅(北海)
63キロ級
▽決勝
椿原里梨(北海)=反則勝ち=溝口紗美(同)
▽準決勝
椿原=背負い投げ=久保実愛(東海大札幌)
溝口=内股=廣島あおい(札幌山の手)
70キロ級
▽決勝
渡邉天海(北海)=指導2=秋場芽依(同)
▽準決勝
秋場=大腰=高桜恋奈(旭川大高)
渡邉=合わせ技=中根亜梨咲(旭川明成)
78キロ級
▽決勝
丹羽涼(北海)=指導2=三上凪(札幌日大)
▽準決勝
三上=合わせ技=中野百花(旭川大高)
丹羽=反則勝ち=西岡夢優(札幌日大)
78キロ超級
▽決勝
淡路弓侑(北海)=けさ固め=森谷美咲(東海大札幌)
▽準決勝
淡路=合わせ技=平野愛和(函館大谷)
森谷=合わせ技=谷本涼帆(旭川明成)
―個人女子 ふるさとの大舞台で勇姿
苫小牧で競技の腕を磨き、今春札幌の強豪校にそれぞれ進学した廣島(札山の手)、山崎(札日大)の2人が、ふるさと開催の舞台で勇姿を披露した。
63キロ級3位入賞の廣島。中学2年時に全国中学校大会で3位(57キロ級)となった実力者は初戦の2回戦、続く3回戦でそれぞれ3年生選手を物ともせず下した。
準決勝の相手は札幌春季大会(4月)、続く札幌支部予選(5月)で対戦し1勝1敗と五分の戦いを演じてきた同期の溝口(北海)。序盤から攻勢に出た廣島だったが、開始わずか28秒に一瞬の隙を突かれ内股で一本負け。「実力不足」と悔し涙を流した。
中学まで市内の柔道クラブ尚志館當摩道場に所属し、数々の全国大会を経験してきた。兄・南も在学した札山の手に「自分の意志で」進学。札幌支部予選で2位になるなど頭角を現している。「組み手から大切にしていけるようにしたい」と話した。
57キロ級の山崎は札幌支部予選制覇を引っ提げ今大会に挑むも、まさかの初戦一本負け。強豪東海大札幌の竹原(3年)を終始苦しめたが、集大成の舞台で気合十分の最上級生にうまくかわされた形だ。
苫小牧柔道スポーツ少年団時代は、小学6年生で学年別全国大会出場。中学2年時には廣島と共に全国中学校大会に挑んだ。23日の女子団体戦では準決勝、決勝で中堅を担うなど、すでにチームの中心選手として活躍中。今後の飛躍が楽しみな逸材だ。




















