一般社団法人白老モシリは26日、白老町森野地区などでアイヌ民族の伝統的食文化をテーマにした「オオウバユリ採取・加工体験」を催した。
行事には地元や苫小牧から大人や児童ら10人が参加。白老モシリの関係者らがアイヌ文化伝承に使う植物を育てる森野の苗畑などで開催した。
参加者は伝統の掘り具(トゥレプタニ)などを使い、アイヌ民族が保存食に利用したオオウバユリの球根(トゥレプ)を採取。町竹浦の福光博子さん(79)は「自宅周辺にあるオオウバユリを料理に利用したいと思って参加しました」と話した。
参加者はその後、町末広町のイオル事務所チキサニへ移動し、採取した球根からでんぷんを取る作業を体験した。
オオウバユリの球根はアイヌ民族の伝統的食材。フキやイタドリの葉に包んで蒸し焼きにして食べたり、乾燥させたでんぷんを保存食にしたりして利用した。

















