新千歳空港をはじめ道内7空港を管理・運営する北海道エアポート(HAP)は6月30日、2021年3月期(20年度)連結決算を発表した。新型コロナウイルス感染拡大による旅客需要の低迷で、売上高は320億8000万円、純損失261億4700万円の赤字と、当初計画から大きく下振れ。同社は20~24年度予定の活性化投資を約3分の1圧縮する一方、国に100億円規模の無利子融資を求める考えだ。
20年度に道内7空港の民営化が完了し、同社は各空港ビル運営会社など8子会社を含む、グループ連結決算を初めて発表した。
同社は当初計画で売上高983億円、営業利益16億円と見込んだが、売上高は663億円、営業利益は214億円それぞれ下回り、営業損失198億5200万円となった。純損失も当初計画は88億円だった。
要因はコロナ禍による旅客数や航空便数の激減。7空港合計の乗降客数は20年度、前年度比7割減の821万人で、航空会社からの着陸料なども減った。一方、空港運営事業の開始で公共施設など運営権の償却が始まり、売上原価や販売費、一般管理費などは大幅に増えたという。
コロナ禍の影響を踏まえ、空港活性化投資を圧縮、延期する。20~24年度の当初中期計画では、約554億円の活性化投資を考えていたが、約192億円に圧縮する。25年度以降に先送りする事業は国際線関連やホテル、ビジネスジェット向けの施設整備など。国内線の保安検査場拡張、地元要望が高い駐車場事業は計画通り進める方針だ。
同社は22年3月期(21年度)も純損失301億円を見込んでおり、国に100億円規模の無利子融資を求める方針。蒲生猛社長は同日の決算発表で「国にこれまで以上の支援を概算要求に合わせてお願いしていく。来年度以降立ちゆくように取り組む」と強調した。
















