道南バス(本社室蘭市)は5日から、バスの運行状況をリアルタイムで確認できるバスロケーションシステム「バスキタ! 道南バス」を始める。他のバス会社との連携実績を持つメディア・マジック(本社札幌市)のシステムを活用。道南バスの運行エリア全域で、バスの到着予測時刻や遅延情報がスマホで分かる。同社は利便性の向上を図ることで、利用客の回復につなげたい考え。
「バスキタ」は各車両にGPS(全地球測位システム)機器を取り付け、運行情報が随時更新される仕組みで、5日の始発便から稼働する。同社のコミュニティーバスや他社と共同運行の高速はこだて号を除く全路線が対象。苫小牧、室蘭の市内路線バスをはじめ苫小牧―札幌などの都市間高速バス、郊外路線バスもカバーする。
「バスキタ! 道南」で検索するか、専用QRコードを読み込めばサイトにアクセスできる。「バスマップ」の項目を選ぶと、各バスの現在地を遅れに応じて青(遅延時間0~5分)、黄(同6~9分)、赤(同10分以上)に色分けしたバスマークで表示。更新は約10秒置きで、停留所までの到着予測時刻や交通障害などに伴う遅延情報も公開する。目的地までの経路や乗り継ぎの検索、通勤・通学でよく使う便を登録して一覧表示できる各機能を備え、英語、中国語への多言語表示にも対応する。
新型コロナウイルス禍で利用客が激減する公共交通の支援策として、同社のバスが運行する苫小牧、室蘭、登別、伊達の4市が合同で導入経費を補助し、運営費用は同社が負担する。メディア・マジックが連携するバス会社は7社目となるが、「これだけ広域の導入は初めて」と明かす。
併せて、バスの運行情報を流すデジタルサイネージ(電子掲示板)も7日までに苫小牧、室蘭、登別3市で計27カ所に設置する。苫小牧は市立病院やココトマなど12カ所だが、道南バスは「増設の相談があれば応じたい」としている。
同社の長谷川義郎社長は「冬場や天候が悪い時に『バスはいつ来るのか』と問い合わせもあったが、これだと一目で分かる。これまでバスを利用しなかった人にも使ってほしい」とPRする。苫小牧市も「コロナで減った利用客の回復につながるように、利用の周知などに協力したい」としている。
















