苫小牧市豊川町3の日本自然保護協会認定の自然観察指導員谷口勇五郎さん(81)が、「苫小牧の生物図鑑」を自費出版した。市内で日常的に見られる植物、昆虫、鳥獣計800種を収録。それぞれの特徴やよく似た生き物との違いを写真やイラスト、文章で解説している。自費出版5冊目で、初の図鑑。谷口さんは「自然ガイドを志す人、生物に興味のある皆さんの役立てば」と話している。
谷口さんは2000年、生物の教諭として苫小牧西高校を定年退職後、北海道自然観察協議会のボランティアガイドに登録。自然ガイドとして年に5回ほど自然観察会を開催してきた。
家族連れや主婦、高齢者らにウトナイ湖、支笏湖、高丘の森などで野鳥や植物を紹介する中で10年1月、自然ガイドのこつなどをまとめた随筆集「虫と自然ガイド」を自費出版。その後もほぼ2年ごとに、実体験や視点に基づくガイド指南書などを手掛けてきた。図鑑はそんな活動20年の総まとめとして4年ほど前から構想。私淑する市内外の3人から助言をもらい、ガイドの傍ら撮影や記録をこつこつ重ねてきたという。
図鑑はオールカラーB5判110ページ。写真はすべて自ら撮影した。標本もスジクワガタの雄の1点は知人から借り受けたが、その他は自作。名称や分類、大きさ、生態などの特徴を簡潔にまとめた。
谷口さんは「自然は尽きない好奇心を満たす宝庫」と強調。「製作に取り掛かった頃は大それたことを始めたと思ったが、地元で普通に見られる生き物をほぼ紹介することができた」と胸を張る。2日には、図鑑を地元の苫小牧豊川小に寄贈した。
100冊を発行。希望者には販売する。価格は1冊2000円(別途、送料300円)。
問い合わせは谷口さん 電話0144(73)8912。
















