苫小牧市柏原で植物工場を操業するJファーム(石島武社長)はミニトマトの新ブランド「あまやか」を立ち上げ、関東への出荷に力を入れている。糖度8以上の果物並みの甘さを誇り、大きさに若干のばらつきがあるため同社の既存商品に比べ価格を下げた。オンラインショップでも販売し、年間約10トンの出荷を目指す。
「あまやか」は、覚えやすさ、親しみやすさ、甘さの三つを意識して名付けた。同社はミニトマト6品種を約3ヘクタールに作付けし、年間約250トンを出荷しているが、8~9割が道内向けだった。新たな販路開拓のため、ミニトマトの激戦区とも言われる関東に新ブランドを投入することにした。
従来のブランド「レッドジュエル」は宝石のような粒ぞろいで高価。あまやかはこの規格を緩やかに運用し、大きさが若干ばらつく代わり低価格にした。130グラム税込み432円で、レッドジュエルに比べグラム単価で100円以上抑えている。一方で、実を一つずつ糖度センサーで測り、従来ブランド同様に糖度8以上のみを選び、さらに糖度10以上は「ハイスイート」と明記して販売する。
あまやかは6月からオンラインショップ販売を始め、道外向けも同16日に初出荷した。主に百貨店で取り扱われる予定で、「これまで関東市場になかなか入る余地はなかったが、コンセプトを固めて勝負できるトマトができた」と自信を見せる。「これまでよりも手軽に楽しめる単価。ぜひ多くの人に味わってもらいたい」とアピールしている。
同社はスマートアグリシステムを取り入れた植物工場。オランダから高度栽培制御システムを導入し、ハウス内の温度、湿度、日射量、肥料などをIT(情報技術)で管理している。ミニトマトは土を使わない養液栽培法で、甘みと酸味のバランスを重視。ストレス低減が期待できる「GABA」などの栄養素も豊富で、ホームページで詳細な分析データを公開している。
















