苫小牧市内の認知症カフェ「ほっとカフェまめはな店」がこのほど、市拓勇東町の飲食店アンジェラエストで開かれた。市東地域包括支援センターが運営するカフェで、仕事や育児をしながら介護を担う20~40代をターゲットにした集いの場。参加者は認知症や介護への思いを自由に語り合い、すっきりとした表情を浮かべた。
認知症になっても安心して暮らせる地域社会を目指し、市は市内の団体や介護事業所などに委託し、今年度は12カ所で認知症カフェを展開。「まめはな店」は新規開設した2カ所のうちの一つ。
この日は家族を介護中の人や介護経験がある人をはじめ、高齢者施設などで認知症の人と関わっている人などが市内から12人来場。認知症当事者や家族を介護した経験がある人なども、市外から4人オンラインで参加した。
取り組みを中心となって担う同センターの認知症地域支援推進員伊藤靖代さん(48)は、父親の介護を通じて感じた葛藤や不安を吐露。デイサービスに行きたがらない親に対して「頭で理解していても感情がついていかなかった」と振り返り、「愚痴を言い合ったり、それを共感できる場をつくりたいと考えた」と語った。
参加者もそれぞれ認知症や家族介護への思いを話し合った。母親の介護経験がある男性は「いまだに『もっとできたことがあったのでは』という後悔が消えない」と明かした。脳に障害がある家族がいる参加者は「当事者が安心して行けるような場所が地域に増えてほしい」と訴えた。
次回のまめはな店は17日午前10時~同11時半、なの花薬局苫小牧三光店で開かれる。定員10人で要予約。このほかの認知症カフェの日程は市介護福祉課のホームページで案内予定。
















