宿泊療養施設を整備 12月まで受け入れ 新型コロナ 家庭内感染防ぐ  むかわ

コロナ感染者の療養施設として使用する鵡川防災拠点合宿所

 むかわ町は、新型コロナウイルス感染者や濃厚接触の疑いなどで自宅隔離が難しい場合や同居家族へ感染する不安が大きい場合などを想定し、町民を受け入れるための宿泊療養施設を町内花園に整備した。家庭内感染、市中感染の防止を図り、町民の不安解消につなげるのが狙い。臨時的な措置とし、12月まで施設の受け入れ態勢を取る考えだ。

 療養施設として使用するのは、2018年9月の胆振東部地震があった際、町外から支援で来町した派遣職員が宿泊していた国所有の「鵡川防災拠点合宿所」(木造平屋)。1部屋6畳ほどある3部屋にそれぞれテレビ、冷蔵庫、電子レンジなどの家電用品、テーブル、ベッドを配備し、Wi―Fi(ワイファイ)環境を整えた。事業費は240万円。

 施設の入所対象は、濃厚接触者や低リスク接触者、あるいは症状が軽度な陽性者で自宅での療養が困難な町民。原則介護が不要であることが条件で、最大3人までを受け入れる。トイレや洗面所はそれぞれ個別に割り当てられたものを使うこととし、受け入れの際の食事は北海道と町で用意する。

 町内では5月以降、穂別地区の高齢者施設でクラスター(感染者集団)が発生するなどの感染が危惧されている状況。町総務企画課は「コロナを災害の一つとして捉えている」とし、「利用がないことが一番だが、(受け入れ希望の)話があった場合には保健所と確認をした上で、対応していく」と話している。

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