プロ野球・千葉ロッテマリーンズに入団し、7日に待望のプロ初勝利を挙げたむかわ町出身の河村説人投手(24)=星槎道都大―白樺学園高出=。地元では喜びの声や今後のさらなる活躍を期待する声が上がった。
河村投手は新人で開幕1軍入りを果たし、シーズン当初は中継ぎとしてチームに帯同。5月下旬に2軍に降格した後、先発へ配置転換となり、イースタンリーグで結果を残して7日の福岡ソフトバンクホークス戦を迎えた。
試合は三回に先制点を許したが、その後しっかり持ち直して5回2安打1失点の好投。打線も四回に3点本塁打を含む4点を挙げて逆転し、六回以降は4投手の継投でゼロに抑え、うれしい初勝利となった。
竹中喜之町長はインターネットの速報を逐次チェックし、「ワクワクドキドキしながら見ていた」と興奮気味。世界も国内も新型コロナウイルス一色の中、「町民にうれしい話題を提供してくれた」と祝福した。
昨年10月に入団のあいさつで来町した際には、「驚心動魄」(人を心の底から深く感動させること)というメッセージを送っており、「見ている人の心が動いて、魂が動く―そんな選手になってほしい」と期待する。「『ロッテには河村がいないと駄目だ』となるくらい活躍してもらいたい。体調やけがに気を付けて、持っている思いを発散してくれたら」と願った。
小中学校時代のチームメートで、バッテリーを組んだ経験もある町職員の蛯沢光晴さん(24)はテレビ観戦し、「コントロールもテンポも良く、後半は良い球が行っていた」と振り返る。試合後には無料通信アプリ「LINE」で祝福メッセージを送り、ヒーローインタビューについてもやりとりしたという。ロッテが今後、札幌に来るのは8月下旬。「札幌ドームで投げてくれたら、みんなで観戦に行ける。このまま1軍に残って」と思いを寄せた。
町教育委員会の長谷川孝雄教育長は「地元の子どもたちの励みにもなる。元気をもらって将来の夢を持ってくれたら」と話していた。

















