
先祖供養祭でカムイノミを執り行う白老アイヌ協会の関係者
白老アイヌ協会(山丸和幸理事長)は10日、先祖供養(シンヌラッパ)を白老町虎杖浜のポンアヨロ海岸で行い、祖先をしのんだ。
ポンアヨロ海岸の一帯は、縄文時代から人々が暮らし、アイヌ民族の神話も生まれた地域。同協会は、人の営みが連綿と続いてきた地で祖先を慰霊するため毎年、供養祭を行っており、今回約20人が参加した。
民族衣装に身を包んだ関係者は、同協会の新井田幹夫さんが祭司を務める儀礼カムイノミで神に感謝の祈りをささげた後、イナウ(御幣)を供えた場へ移動し伝統の作法で先祖を供養した。