議長らも「反対」姿勢 産廃最終処分場問題 町民と町議会が意見交換 安平

議長らも「反対」姿勢 産廃最終処分場問題 町民と町議会が意見交換 安平
産業廃棄物最終処分場建設計画について、町民と町議会の間で設けられた意見交換会

 安平町内の産業廃棄物処理業者「DINS北海道」が早来北進で計画を進めている産業廃棄物最終処分場の建設について、町議会の牧田弘満議長らは12日、町と同様に「反対」の姿勢であることを明らかにした。町議会は2017年に4自治会長から要望書の提出を受け「議会としても、計画阻止について自治会および町と連携して対応を進めていく」と回答しており、「4年前と議員の顔触れや体制は変わったが、考え方に変わりはない」と述べた。

 町民有志でつくる「安平の自然を守る会」(内藤圭子代表)が主催して同日、早来大町のはやきた子ども園で意見交換会が開かれ、町議会から牧田議長ら4人が出席した。

 今年に入って現職議員数人から「いくら反対しても阻止できない」「もう遅い」との見解を聞いた町民がいるとして、町が議会に回答を求めていた。また、町民有志が安全性の調査を求めた請願について、町議会は先の定例会で「不採択」としており、町民から疑問の声が上がっていた。

 町議会側は「議会で環境評価をするのは難しいなどの理由から不採択としたが、4年前の考え方に変わりはない」と理解を求め、「今は住民の意思や不安を吸い上げる時期」「厳しい戦いになるが、会を支えていく」と話した。

 出席していた町の担当者は「もう遅い」との考え方に対し、「道から(建設の)許可が下りていても、許可イコール全てではない。河川の放流や町有地の通行許可など事業者がクリアにしなければいけない問題はまだ多く残っている」と指摘。「もう遅いという見解は先に行き過ぎている」と述べ、建設を止める方法が残されていることを強調した。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る