厚真中学校(阿部隆之校長)は15日、体育館で全校一斉の情報モラル教室を開いた。町内Web工房SAKURAの櫻井裕司代表がスマートフォンを使ったSNS(インターネット交流サイト)やゲームなど電子メディアが子どもに及ぼす危険について講話し、生徒たちは理解を深めた。
櫻井さんは、「NPO法人子どもとメディア北海道」の認定インストラクターとして、道内各地でメディアの正しい使い方の指導に当たっている。
この日は、ゲームやスマホの依存症が増えていることについて、「脳が勝手に動いているため、(依存傾向があると)分かっていても利用を止められない恐ろしさがある」と言及。「最近の調査でLINE(ライン、無料通話アプリ)やSNSの使用時間が長ければ長いほど、成長や学力の向上を阻害することが分かってきている」と指摘した。
この後、5~6人のグループに分かれ、依存せずにメディアと向き合う方法について討論し、「本を読んだり、家族との会話の時間を増やす」「外で遊ぶ」「ラインではなく学校で直接話す」といった意見を出し合った。3年生の髙橋優空さん(14)は「(スマホは)いつも使う物だが、使用は1時間が適切ということに驚いた。今後気を付けようと思う。最近本を読んでいるので、その時間を読書に当てたらいろんなことが学べるかな」と話していた。
櫻井さんは、読書やスポーツ、スマホを使わないアナログのゲームなどを推奨。「同じゲームでも友達と直接会ってやる方が目や脳の発達に良いし、今からやっておくと大人になっても習慣付く。今回話したことが一つでもできるようになれば、今後の成長にもつながる」と呼び掛けた。

















