中1ギャップを解消 追分中で1日体験入学

中1ギャップを解消 追分中で1日体験入学
追分中で授業を受ける追分小の6年生

 安平町の追分小学校と追分中学校は、小中一貫教育の取り組みとして、小学6年生に登校から下校までを中学校で過ごしてもらう「1日体験入学」を定期的に開催している。今年度は月に1回程度のペースで進めており、6年生の「中1ギャップ」解消を図るとともに、スムーズな進学を後押ししている。

 追分地区では、2018年度から小中一貫教育を開始。これまで地域貢献活動として、合同でアウトメディア教室を開いたりまちの清掃をしたりしている。

 16日には今年度2回目となる小学生の1日体験入学を実施した。計5時間の授業を行い、中学校の教員が担当したアウトメディア教室では、SNS(インターネット交流サイト)での誹謗(ひぼう)中傷やメールのやりとりで相手に誤解を与える危険があることなどを児童たちに伝えた。

 三橋結奈さん(11)は「新鮮な感じがしてよかった。すごく分かりやすく、なじみやすかった」と振り返り、中学校では「新しい環境になるが、先輩たちを見習っていきたい。部活動にも入りたいと思っている」と希望を語った。

 今後は小中学校の教員が双方を行き来して連携を図るほか、部活動を見学する機会なども予定している。追分中の渡辺知峰校長は「中学との垣根をなくしていくことで、6年生にとって中学で学ぶことへの期待感につながるのでは。小、中の9年間でどういう子を育てていきたいのかを見据えながら、学校全体で意識を高めていきたい」と話していた。

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