来年4月から認定こども園の民間運営を目指している、むかわ町穂別地区にある「さくら認定こども園」について、町は候補者を同地区の宗教法人「真光寺」にすることを決めた。行政が関わりを持った公私連携型の認定こども園として運営していく考えで進めており、9月に公私連携法人協定を結ぶ予定だ。
町内では認定こども園2園のうち、鵡川地区のひかり認定こども園は統合に伴い、2011年から民間が運営。町はさくら認定こども園の民営化に当たり5月10日から6月10日の期間で候補者を募り、同法人から手が挙がった。
町によると、同法人はこれまで保育所を運営した経験こそないが、東日本大震災で被害を受けた福島県の子どもたちを積極的に受け入れる独自の支援を継続した経験がある。将来的に「社会福祉法人格の取得も視野に入れている」と言い、6月下旬に2回にわたる選定委員会を経て全員一致で決定した。
現在勤務する会計年度任用職員については、来年度以降、同法人の職員として再雇用。町からの派遣職員についても当面の間、継続して働いてもらい、子どもたちや保護者に不安を与えないように努める考えだ。
こども園民営化の動きは全国的に進んでいる。民間運営を導入することで国や北海道の補助制度を受けることができ、町独自の負担軽減にもつながるという。
町企画町民課は「同法人がこども園の運営を手掛けるのは初めてだが、非常にやる気がある。機動力や柔軟な対応など、質の高い保育が期待できるのでは」と話している。

















