苫小牧市錦岡の苫小牧演劇堂を活動拠点とする劇団「C・A・W(カウ)」は17日、同拠点で朗読劇「銀河鉄道の夜」を披露した。10月23日に苫小牧市などで公開予定の記録映画「日高線を生きる」の撮影を兼ねた公演で、市民21人を前に熱演を繰り広げた。
「銀河鉄道の夜」の作者、宮沢賢治は1924(大正13)年5月に苫小牧などを訪れ、作品の構想を温めたという説がある。記録映画は、勇払出身の稲塚秀孝さん(70)が監督を務める。日高線の前身である苫小牧軽便鉄道(浜線)が銀河鉄道の「地上モデル」の一つだとして、朗読劇を映画の1シーンに用いた。稲塚さんは「廃線になった日高線のこれからについて考えてもらう材料にしたい」という。
この日は、稲塚さんが書き下ろした台本を手に、劇団員が朗読した。鑑賞した錦岡の桐生信さん(73)は「劇団員の頑張っている姿が良かった。他の公演があればまた見に来たい」と話した。稲塚さんは朗読劇の映像を映画に組み込む予定で、「8、9月にも日高の昆布漁など生活風景を撮影し、完成を目指す」と意気込んでいる。
日高線は2015年1月の高波被害を受けて鵡川―様似間を運休以降、復旧や存続が議論されたが21年4月に廃線。現在は廃線後の線路や駅舎など設備の活用について各地で議論が進む。
















