リトアニアの競歩選手 来月、むかわへ ホストタウンの3町が歓迎 東京五輪

リトアニアの競歩選手 来月、むかわへ ホストタウンの3町が歓迎 東京五輪

 むかわ町は21日、東京五輪・パラリンピックの各国選手団を自治体単位で受け入れる「ホストタウン」として、競歩に出場するリトアニア共和国の選手を競技後の8月7日に受け入れる意向を明らかにした。厚真、安平の両町と3町関係者が出席し、メッセージ交換とそれぞれの記念グッズのプレゼントを予定。新型コロナウイルス感染拡大の影響で小規模でのやりとりとなるが、関係者は「今後の交流を深めていくきっかけになれば」と期待する。

 ホストタウンは、東京五輪・パラリンピックに向けた機運の醸成やスポーツとグローバル化の推進、地域活性化などを図るため、参加国選手らの受け入れや交流を通じてオリンピック開催効果を広く普及させる取り組みの一つ。リトアニアは今年2月、むかわ、厚真、安平の3町とホストタウンの合意を交わしていた。

 今回、むかわ町を訪れるのは、競歩で出場する3選手のうち、男子20キロにエントリーしているマリウス・ジューカス選手(35)。町によると、当初は競技会場に駆け付けて応援するほか、競技後の交流などをする構想を練っていたが、新型コロナウイルス感染症対策として、最少人員での簡素な内容とした。

 リトアニアは、「命のビザ」で知られる故杉原千畝が在カウナス領事館に勤務していたこともあり、日本との良好な関係を伝統的に築いている。アクメネ地域市は恐竜化石をきっかけに、2019年11月にむかわ町と協力協定を締結。これまでにむかわ町の小学生ダンスチームが、アクメネ地域市主催の国際ダンス・コンクールにオンラインで出場したほか、幼児が同地域市の国際絵画コンテストに出展している。

 竹中喜之町長は「まずは体調管理に気を付けて、最高のパフォーマンスを見せてほしい」と期待。「本来であれば、復興の途上である3町の姿を見てもらいたかったが、それを子どもたちが次の楽しみとして取って置ける結び付きができれば」と話している。

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