避難所の暮らしを一時体験し、家族で災害に備える力や知識を身に付けてもらおう―と、23日から1泊2日の「避難訓練を兼ねた子ども親子キャンプ」が苫小牧市勇払の勇払総合福祉会館で行われた。同地区の商業者ら約20社でつくる勇払商工振興会(忠鉢豊和会長)が初めて開催し、親子3組7人が参加した。
参加者は、自身が就寝する段ボールベッドを組み立てたり、市危機管理室の職員による災害講話を聞いたりした。陸上自衛隊第7師団第73戦車連隊の炊事車なども見学し、電気が止まった状態を再現した同館で寝泊まりした。
市危機管理室の担当者は、同地区が最も危険視すべき災害は津波だと指摘。避難指示が出たら、すぐに避難所に指定されている学校などに逃げるよう訴えた。また「避難所では助け合いや協力が大切。今回学んだことをこれからに生かして」と話した。第73戦車連隊は、同隊が所有する救急車や炊事車、1トン水トレーラーを展示し、広報担当者は子どもたちに「災害になれば水が貴重になる。大切に使おうね」と呼び掛けた。
「『備え』という意味で家族で経験すべきと思い、参加した」と話すのは、親子4人で参加したウトナイ北の会社役員、中江友紀さん(38)。ウトナイ小1年の朔太郎君(6)、颯介君(4)はベッド作りや備蓄食を食べたことが「楽しかった」と笑顔だった。
友達と参加した勇払小5年の池田虹君(11)はベッドや間仕切りを作る体験を振り返り「秘密基地を作るみたい。学んだことを参加しなかった友達にも教えたい」と話していた。
企画した同振興会役員の佐藤章一さん(41)は、子どもたちを見守りながら「学んだことや体験が今後の糧になればいいし、夏休みの思い出になってもいい」と目を細めた。
















