苫小牧郷土文化研究会(斎野伊知郎会長)は25日、苫小牧市内に残る「トーチカ」の勉強会を開いた。会員20人が太平洋戦争末期の遺構を巡り、平和の尊さや戦争の悲惨さについて改めて考えた。
トーチカは、本土防衛のため旧日本軍が設けたコンクリート製の小型防御陣地で、市内には苫小牧東部地域を中心に6基が現存。この日はこのうち、綱木トーチカ(静川)、静川トーチカ(同)、柏原トーチカ(柏原)を回った。
案内役を務めた勇武津資料館(勇払)の学芸員で、戦争遺構に詳しい藤原康成さん(64)は、海岸線に水際の防御陣地を造っても米軍の軍艦や航空機に壊されるため、丘陵部にトーチカを造るようになったと説明。市内のトーチカの中で最大の綱木トーチカ(縦12メートル、幅8メートル、高さ3メートル)には、見張り台があり、「上から双眼鏡でのぞいて、(砲撃の)角度などを伝えたようだ」と解説していた。
参加した永福町の会社員吉野隆幸さん(65)は「トーチカの内部を実際に見ることで、当時の兵士の様子を感じ取ることができた」と話していた。
















