苫小牧市美術博物館は31日から9月12日まで、特別展「発掘された日本列島 調査研究最前線2021」を開催する。国内で行われている発掘調査の成果を紹介し、埋葬文化財の魅力や保護の重要性を伝える文化庁など主催の巡回展。24日に展示物が同館に到着し、展示作業が着々と進んでいる。
同展は、北海道では14年ぶりの開催で、3部構成。海上交通の要衝として栄えた広島県福山市や、東アジアから積極的に文化を受け入れた山口県山口市などの調査を例に、南北に細長い日本列島ならではの多様な地域文化の歴史を紹介する。
千葉県の下ヶ戸貝塚から出土した「ミミズク土偶」、佐賀県の牟田辺遺跡の「獅噛文帯金具」など貴重な出土品と共に、近年発掘されたり、成果がまとめられたりした18遺跡について速報展示。全国各地の史跡、名勝、天然記念物の保護に向けた各自治体の取り組みにも触れる。
「地域展示」として、静川遺跡など、苫小牧周辺の三つの環壕(かんごう)遺跡を出土品やパネルで解説する「環壕をつくった人々」も同時開催し、学芸員によるスライドトークも行う。初日の31日には、北海道埋蔵文化財センターの長沼孝理事長による講演会も予定。電話、ホームページで参加申し込みを受け付けている。
特別展を担当する岩波連学芸員(33)は「北海道ではめったに見られない資料が数多く並ぶ。それぞれの遺跡を比較し、似ている部分や異なる部分を探してみてほしい」と話す。
一般600円、高校・大学生400円、中学生以下無料。前売り券は100円引きで、30日まで同館や市教育委員会生涯学習課窓口、市勇払出張所で取り扱う。
問い合わせは同館 電話0144(35)2550。
















