札幌の感染拡大で国に「まん延防止」再要請、知事「マラソン開催に必要」

札幌の感染拡大で国に「まん延防止」再要請、知事「マラソン開催に必要」
「まん延防止等重点措置」の適用を国に再度要請したことを明らかにした鈴木知事=26日午後4時10分ごろ、道庁

 鈴木直道知事は26日、緊急記者会見を開き、新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置」の適用に関して「本日、国に再度要請した」と発表した。26日現在の人口10万人当たりの新規感染者数が札幌市は29・3人と国の「ステージ4」(感染爆発)の基準(25人)を上回っているほか、道内全体でも15・3人と重点措置の目安となる「ステージ3」(15人)を超えたため。20日に続き異例の再要請について「なかなか適用という状況にならない。4連休で改善というより、むしろ厳しくなっている。できるだけ速やかに適用してほしい」と危機感を示した。

 知事は、25日には西村康稔経済再生相へ「私の方から連絡をして通常、検査数が少なくなる連休中も100人を超す新規感染者数が続いていることや、人流も減っていないことなどを説明した」ことを明らかにした。西村経済再生相は「北海道の状況は注視している。専門家の意見を聴いており、連携して対応していきたい」との姿勢が示されたものの、具体的な分科会開催の時期などの言及はなかったという。

 26日は小玉俊宏副知事が上京し、菅義偉首相宛ての文書を政府に提出し、「重点措置の早期の実施」を改めて求めた。

 知事は病床使用率について、25日時点で札幌市は25・5%、道内全体は18・7%になったことも説明。「札幌は国のステージ3(20%)の基準を上回り、道内全体でもそれに近づいている」と強調。「国の方では、まだ病床は逼迫(ひっぱく)していないのではないかとの指摘もあるが、私は逼迫する前に重点措置が必要だと思っている。感染性の強いデルタ株(インド由来の変異株)の急速な増加もある」と述べた。

 東京五輪の競歩・マラソン競技が8月5~8日に札幌で開催される。道や札幌市はコロナ対策で沿道での観戦自粛を要請している。知事は「マラソンは屋外競技。まん延防止等重点措置が適用されると、基本的には県をまたいだ移動はより慎重に全国に求める形になる」と指摘。「マラソンを安心・安全の中で開始する上でも、重点措置の適用が必要だ」との認識を示した。

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