【福井市、北畠授】全国高校総合体育大会陸上競技大会秩父宮賜杯第74回全国高校陸上競技対校選手権大会が28日、9.98スタジアム(福井県営陸上競技場)で開幕した。第1日午前はトラック、フィールドの男女4種目が行われ、男子400メートル予選2組に登場した北海道栄のエケ・ジュニア瑠音(2年)は48秒81の組4位で予選で敗退した。
新型コロナウイルスの影響で2年ぶり開催となった大会は全国高校体育連盟、日本陸上競技連盟など主催。各都道府県予選を勝ち抜いた男子1781人、女子1533人の延べ3314人が出場し、8月1日まで5日間にわたって男子21種目、女子20種目を繰り広げる。
東胆振からは北海道栄と苫小牧東の2校から男女延べ15人、リレー4チームが14種目に挑戦する。
道栄勢の注目は、男子5000メートルに登場する駅伝部の森春樹(3年)=苫小牧明倫中卒=。6月に室蘭市で行われた道大会では、外国人留学生を抑え14分5秒98の好記録で見事優勝。さらに7月10日のホクレンディスタンスチャレンジ(網走市)男子1万メートルで28分44秒97と道高校記録を塗り替えた。
高校総体出場者の6月下旬までの成績ランキングでは15位。外国人留学生を中心に13分台で走る選手がそろうが、食らい付ける力は十分ある。
陸上部も上位をうかがう。道大会では男子4種目を制覇。特に町井大城(3年)、清水徹(2年)、橘弘栄(同)、エケで挑んだ4×100メートルリレー決勝では40秒94の好タイムをたたき出した。ランキングでは18番手だが、本番にきっちり仕上げてくるのがリレーチームの特長。40秒前後のハイレベルな戦いが予想される花形種目で、2017年以来3大会ぶりの上位入賞に期待がかかる。
苫小牧東から唯一出場する女子やり投げの小熊美香莉(2年)は、7月中旬の国民体育大会道代表選手選考会(旭川市)で37メートル38。6月の道大会予選でマークした36メートル43の自己記録を1メートル近く伸ばすなど、飛躍の兆しを見せている。

















