高校総体・陸上 北海道栄勢が健闘―男子4×100㍍リレーは準決勝進出

女子1500メートル予選でスパートをかける道栄・松木=28日、9.98スタジアム

 【福井市、北畠授】全国高校総合体育大会陸上競技大会秩父宮賜杯第74回全国高校陸上競技対校選手権大会第1日は28日、9.98スタジアムで男女4種目の決勝などが行われた。男子4×100メートルリレー予選4組に登場した北海道栄(町井大城、清水徹、橘弘栄、エケジュニア瑠音)は、40秒63の2位で29日の準決勝に駒を進めた。

 女子4×100メートルリレー予選9組の道栄(田澤暖、納村琉愛、石田真夕、堀下結愛)は48秒35の6位で敗退。1500メートル予選に挑んだ男子の廣田陸(北海道栄2年)は3分58秒52の12位、女子の松木七光(同)は4分39秒85の14位でそれぞれ決勝進出はかなわなかった。

 【男子】
 ▽400メートル (1)鈴木大翼(新潟明訓)47秒33(2)小山(都立西)(3)平川(コザ)▽ハンマー投げ (1)小河彪(久居)65メートル48(2)吉田(生光学園)(3)喜多(同)

 【女子】
 ▽400メートル (1)タネル舞璃乃(埼玉栄)54秒42(2)河内(東大阪大敬愛)(3)森(済美)▽ハンマー投げ (1)村上来花(弘前実業)59メートル00=大会新=(2)有汲(玉野光南)(3)田中(姫路工業)

―女子1500メートル松木「過酷なレース、終盤に意地」
 「これがインターハイか」。女子1500メートル予選に出場した松木(開成中卒)は目を丸くした。スタート直後の位置取りで体をぶつけ合いながらの激しい攻防に敗れリズムを崩すと、先頭集団から大きく後れを取った。
 初の全国舞台。これまで道内では味わったことのない「本物」のレースに戸惑いを隠せなかった。「ストライドが大きくて、ぐんぐん前に進む」全国の強豪選手たち。それでも松木には6月の道大会を制したプライドがあった。
 残り1周400メートルの鐘が鳴ると一気に加速し、2人を抜き去りゴール。「ラストの粘りには自信があった」と手応えを口にした。
 31日に予選が行われる3000メートルに向け、気持ちを切り替えていく。1500メートルではかなわなかった「自己ベスト(9分53秒68)更新を目指したい」と意気込んだ。

―男子1500メートル廣田「全国のレベル実感」
 全国の壁は想像よりもはるかに高かった。男子1500メートル予選に挑んだ道栄駅伝部の廣田(和光中卒)。6月の道大会でマークした3分57秒35の自己ベストに迫るタイムで初の全国レースを走り抜いたが、「勝負できなかった」と大きく肩を落とした。
 組上位3人に与えられる決勝レース切符を目指して、スタートからギアを一気に入れた。しかし、周りの選手は平然と「自分と同じスピードで走っていた」と言う。気付けば集団の最後尾。何とか離されずに食らい付き、残り400メートルから3人を抜きはしたが、「全国レベルの高さを実感した」と悔しさをにじませる。
 レース後、30日の男子5000メートル予選に出場を控える森(3年)と藤本(同)から「また来年だな」と励まされた廣田。10月の道高校駅伝(北斗市)を見据えて5000メートル、1万メートルなど長距離中心のメニューにすでに取り組んでいると言い、「しっかり練習を積んで強くなりたい」と前を向いた。

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