記者コラム(6)~筆すさび「災害」

記者コラム(6)~筆すさび「災害」

 内容は覚えていないが、遠くで雷が鳴り響くにぎやかな夢を見ていた。リズミカルに小太鼓をたたく音も加わる。「ドーン」というごう音で飛び起きた。雷は現実世界で頻発。小太鼓演奏の正体はホテルの窓に打ち付ける大粒の雨だった。

 29日早朝、滞在先の福井市で1時間に約100ミリの雨が降った。記録的短時間大雨情報発表などに伴う警告が何度も携帯電話から大きなアラート音とともに伝えられた。幸いホテル周辺は避難地域には該当しなかったが、寝ぼけ眼で服を着てコンタクトレンズをねじ込み、必要最低限の物をリュックサックに詰め込んだ。

 強い雨はしばらく続いたが、昼すぎになると何事もなかったかのように天候は回復。一部地域では家屋の床上浸水や土砂崩れが発生したとのこと。早期の復興を願っている。

 4年前も出先で自然災害に巻き込まれそうになった。高校総体取材で福島市を訪れた際、未明に震度3の地震が起きた。場所が場所なだけに東日本大震災の情景が頭をよぎったことを今でも覚えている。

 備えあれば憂いなし。すぐに行動できる準備をして、きょうの床に就くとする。

(北)

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