むかわ町内で発掘された恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)など恐竜関連のグッズや地域の特産品などを持ち寄ったイベント「Oh!里マルシェ」が7月31日、同町穂別地区のアースギャラリーで初めて開かれた。町内外から訪れた家族連れなどでにぎわい、地域に久しぶりの活気が生まれた。
同マルシェを主催したのは、穂別博物館に勤務する町内在住の女性3人でつくる「RAYOCHI(ラヨチ)」。アイヌ語で「虹」を意味し、「合併した鵡川と穂別の二つのまちの架け橋、人と人をつないで町を盛り上げたい」と昨年末に発足し、構想を練ってきた。
今回のイベントには町内の飲食店や農家、恐竜関連グッズなどを販売する団体、事業所、町恐竜ワールドセンターなどが協力。会場内にはTシャツやトートバッグ、ステッカーといった恐竜の関連グッズ、地元産のメロンやトウモロコシなどを販売するブースが設けられ、オープン前から地域住民や同ギャラリーに近い穂別博物館に来た人が次々に訪れた。
中でも昼食に用意した弁当やパン、恐竜フィギュアのつかみ取りに人が集中した。町恐竜ワールドセンターで行う化石のクリーニング体験コーナーでも、専用のゴーグルをかけた子どもたちが夢中になって岩を砕いていた。町内に住む矢野康洋さん(51)は「地元にいても知らなかった恐竜グッズなどがあった。マルシェにしかないものがあっていい」と語り、「もっといろんな人にこのイベントを知ってもらいたい。機会があれば周知に協力し、広げていけたら」と話した。
ラヨチでは今後も季節ごとの企画を模索しており、早瀬千佳代表(39)は「まちをPRしながら、お客さんの笑顔や博物館周辺の活用について考えたいと思い、企画した。小さなまちでも若い女性が頑張っていることを発信していきたい」と意気込む。




















