コース沿道 マラソンも人の波 コロナ禍の東京五輪閉幕 札幌市中心部、再び「密」に

コース沿道 マラソンも人の波 コロナ禍の東京五輪閉幕 札幌市中心部、再び「密」に
東京五輪最終日の男子マラソンも札幌市中心部の沿道は観客でいっぱいに=8日午前8時10分ごろ、中央区の札幌駅前通

 東京五輪が8日、閉幕した。札幌市では世界の一流ランナーが集結し、「五輪の華」と呼ばれる男子マラソンが行われた。大会組織委員会、道、札幌市は、新型コロナウイルス感染防止対策として沿道での「観戦自粛」を改めて呼び掛けたが、この日もスタート・ゴール地点の大通公園周辺や駅前通など中心部の沿道は人の波。あちこちで観客が集中し「密」が発生した。

 札幌での五輪ロードレースは5日の男子20キロ競歩を皮切りに、6日の男子50キロ競歩と女子20キロ競歩、7日の女子マラソンと続き、この日の男子マラソンがフィナーレ。前半の競歩競技が観客であふれ返ったため、道と札幌市は急きょ、大会組織委に沿道対策の強化を要請した。だが、対策の効果は薄く、人気のマラソン競技とあって沿道の観客はさらに膨れ上がった。

 最終日は酷暑だった5~7日とは異なり、涼しい風も吹いた。駅前通では、力走する選手たちの集団が通過するたびに沿道の観客たちが大きな拍手で迎えたほか、日本の選手が現れると「大迫、頑張れ」と大声援も飛んだ。

 大阪からマラソンを見に来たという60代の男性は「競歩をテレビで見ていて、マラソンは札幌に行きたいと思った。オリンピックは生で見ると、やはり迫力が違う」と興奮した様子。家族で北海道旅行中の千葉県の40代男性も「選手たちに元気をもらいました。感激しています」と話した。

 マラソンは中心部だけではなく、郊外の住宅街も世界のトップアスリートが駆け抜けた。豊平区の中の島通でランナーに拍手を送った70代男性は「ここは中心部のように『密』は発生していない。ソーシャルディスタンスも保たれている。コースの全部を観戦自粛とするのは、おかしいのではないか」と主催者側の対応を疑問視した。

 組織委の橋本聖子会長は8日の大会総括記者会見で、自転車ロードレースなども含めた路上競技について「選手を応援したいという強い思いの方たちに、遠慮していただくところまでの対策はできていなかった」と反省。24日から始まるパラリンピックに向け、「どのような対策ができるかを徹底して検証していきたい」と語った。

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