道中学校柔道大会73キロ級V、全国へ稽古に熱―尚志館當摩道場・堤 大翔(白老中3年)

道中学校柔道大会73キロ級V、全国へ稽古に熱―尚志館當摩道場・堤 大翔(白老中3年)
大舞台に向け稽古に励む堤(右)

 苫小牧市の尚志館當摩道場に所属する堤大翔(白老中3年)がこのほど、桧山管内厚沢部町で行われた北海道中学校体育大会第49回北海道中学校柔道大会男子73キロ級で優勝し、全国中学校大会(22~25日、ALSOKぐんま総合スポーツセンター=前橋市=)切符を獲得した。冷静な試合運びで道内の並み居る優勝候補を撃破。「自分の力がどこまで通用するか試したい」と本番を見据え練習に余念がない。

 新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開催となる全国大会男子73キロ級は競技最終日の25日に実施。各都道府県の予選会を勝ち抜いた精鋭48人(開催地枠1)がトーナメント戦を展開する。

 堤は13人が出場した道大会同級トーナメントで2回戦から登場。初戦から優勝候補の一角とされた橋詰隼(札幌篠路)と激突し、3分間の試合時間では決着がつかず延長戦に突入した。

 激しい組み手争いで「腕がぱんぱんだった」が、相手の体力が徐々に失われていることも分かった。攻め急ぐことなく着実に相手を追い詰め、2分32秒に奥襟をつかみ連続の足技で仕留めた。

 これで勢いに乗った。準決勝は男子団体を制した函館巴の小玉琉にけさ固めで一本勝ち。加藤勇哉(小樽長橋)との決勝は1分24秒に払い腰で難なく退けた。指導する尚志館の水見秀紀代表が「すごく冷静で我慢強かった」と目を細める試合巧者ぶりだった。

 6月に苫小牧市で行われた胆振大会決勝の教訓が生きた。先に技ありを取られ、終盤までリードされた。何とか逆転したが「久しぶりの大会で緊張した。自分のやりたいことができなかった」と堤。日々の練習から「試合と同じ気持ちでやろう」と意識づけしたことで、本番でも実力を出し切れるようになった。

 コロナ禍で満足のいく練習ができなかった昨年度は、自主的に走り込みやサーキットトレーニングで体力を養い自信を付けた。全国大会でも好成績を狙うのはもちろん、「楽しんできたい」と語った。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る