土質調査や環境調査などを手掛ける長野県千曲市の土木管理総合試験所(下平雄二社長)は、苫小牧市植苗に新しい研究施設「ジオロボティクス研究所」(仮称)を建設している。市内企業の協力も得ながらデータを収集し、防災、減災につながる最新技術の研究開発を行う。10月末の完成を予定している。
同社は1985年5月創業。千曲、仙台、山口の3市にそれぞれ試験センターと、長野市に環境分析センターを設置し、企業から依頼を受け各種調査やコンクリート構造物の非破壊試験などを行っている。
2018年9月に苫小牧市植苗の住宅パイル工業(荒谷健社長)とフランチャイズ契約を結んだことから、下平社長がたびたび来苫。2年ほど前から道内に研究所の設置を検討していたところ、新千歳空港に近く、軟らかい地盤がくい打ちや地盤改良などの実地試験に適しているとして、植苗への立地を決めた。
敷地面積は8943平方メートル、建物は鉄骨造り3階建てで延べ床面積957平方メートル。一部を吹き抜けとし、ボーリング調査など技術開発や新工法の研究を行う施設となる。3月に着工し、総事業費は約5億円。
住宅パイル工業から道路下の空洞調査のデータ提供を受けるほか、研究施設には他社や学校法人なども受け入れ、研究開発スペースとしての活用も見込む。屋外にも試験ヤードを設置し、幅広い業界からの要望に応えられるようにする。また、施設周辺に約5万平方メートルの土地を確保し、ドローンによる測量の実地試験場として利用する。
下平社長は「苫小牧は条件に適した土地があり、東京からの利便性も高い。共同研究もできるので、新しい工法の開発を進めたい」と話した。



















