東京パラリンピック 穂別博物館で採火式 思い込めて火をともす

マイギリ式で火をおこす地元の子どもたち=12日午前、穂別博物館

 むかわ町は12日午前、東京パラリンピック(24日~9月5日)の聖火の採火式を町立穂別博物館前庭で行った。地元小中学生、胆振身体障害者福祉協会むかわ支部のメンバーが、町の聖火リレーのテーマでもある”むかわ町に感動と笑顔を、世界に平和を”の思いを込めて火をともした。

 博物館前には式典を一目見ようと、参加者家族や関係者らが集まった。火おこしに先立ち、町内の社会福祉協議会やスポーツ協会、子ども会育成連絡協議会連合会などでつくる「東京2020パラリンピック採火式むかわ町実行委員会」の佐藤俊博会長は「パラリンピックの精神でもある勇気・強い意志・インスピレーション・公平、誰もが手を取り合う社会になることを祈念している」とあいさつ。竹中喜之町長は「出場選手に皆さんの声援が届く、未来につながる大会になれば」と述べた。

 火おこしは田畑舞音さん(11)=鵡川中央小6年=、古幡凌空君(11)=穂別小6年=、長谷山侑我君(12)=同=、奥野愛那香さん(13)=鵡川中2年=の4人が担当。2人1組で「マイギリ式」と呼ばれる木と木の摩擦を利用する火おこしに挑戦し、多くの関係者が息をのんで見守る中、30分ほどかけてそれぞれ着火を成功させた。

 奥野さんは「リハーサルではうまくできなかったが、『頑張れ』と声援を受けて、もう一人の子と協力してできて楽しかった。ついたときは心の中で『やったー』と叫んだ」と笑顔を見せ、「選手も、見ている私たちも感動できるパラリンピックになれば」と願った。

 子どもたちがおこした火は同支部の野里竹男さん(88)、原省吾さん(81)がキャンドルで受け取り、ランタンにともした。

 採火式は、厚真町が14日に軽舞遺跡調査整理事務所(旧軽舞小学校)で、安平町は15日に早来小学校で行う。

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