路線バスでは難しい 滞在時間はわずか5分 キラキラ公園のアクセス検証

キッチンカーを集め、にぎわいを見せたキラキラ公園のイベント=7月18日

 苫小牧市が新たなにぎわい創出の拠点にしようと、キッチンカーイベントを7月に展開した苫小牧港・西港のキラキラ公園(入船町)。駐車場の確保や公共交通機関によるアクセスに課題を感じた記者は9日、JR苫小牧駅から同公園まで路線バスで行く方法を検証した。旅行客がキッチンカーでランチを楽しむことを想定し、午前から午後にかけて過ごそうとしたが、路線バスではほぼ無理だった。(報道部 河村俊之)

 イベントは土日や祝日に行われる場合が多いので、検証日に9日の祝日を選んだ。苫小牧駅には午前9時48分到着の列車を利用したとして、この時間から利用できる路線バスを「バスキタ!道南バス」で検索した。

 バスキタ―は同社が7月に導入したシステムで、ほぼ全路線の運行情報をスマホで確認できるサービス。経路検索機能も備え、出発地を「苫小牧駅」、到着地を「キラキラ公園」と入力した上で調べると、路線は「フェリー線」のみ。第1候補に同駅午前11時10分発が示され、第2候補は約5時間半後の午後4時35分発だった。

 午前11時10分に乗ることにし、バスは時間ぴったりに同駅を発車。7カ所のバス停を経て10分弱で「キラキラ公園前」に到着し、運賃210円を払って降りたが、少し後悔した。公園まで行くには片側4車線の道道上厚真苫小牧線を横断する必要があり、バス停から東西の信号機まで約200~400メートル離れている。手前のバス停「船見2丁目」の方がそのうち一つの信号機に近く、スムーズに行けたことに気付いたからだ。

 それでも「キラキラ公園前」から10分弱で公園に着いた。帰りのバスを確かめてからと思い、「キラキラ公園前」から「苫小牧駅」までを再び検索すると、やはり該当するのは「フェリー線」のみ。発車時刻は(1)午前6時32分(2)午前9時2分(3)午前11時32分(4)午後5時9分―の1日4便しかない。公園に着いたのは午前11時半。(4)までの5時間以上を過ごすのはどう考えても難しく、4分遅れで来た(3)午前11時32分に乗って帰らざるを得なかった。滞在時間は約5分だった。

 苫小牧都市再生プロジェクト委員会は7月の土日に計6回、キッチンカーを集めてにぎわい創出の実証事業を行ったが、この時は車での来場がほとんどで、急きょ駐車場を増設した。市の担当者は「交通手段の確保も工夫する必要性を感じている」と認める。「キラキラ公園前」以外に、多少遠くても歩いて公園に行けるバス停を「バスキタ」やデジタルサイネージ(電子掲示板)で案内するか、キラキラ公園―苫小牧駅(あるいは出光カルチャーパーク)間に臨時バスを運行させるのが現実的ではないかと思った。

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