苫小牧市内の剣道道場、苫小牧如水館の菊池颯太(青翔中3年)が7月に滝川市で開かれた第45回北海道道場少年剣道大会(全日本剣道道場連盟主催)個人中学生男子の部で優勝した。これで出場権を手にした9月の全国道場少年剣道選手権大会は、新型コロナウイルスの感染拡大により中止となったものの、目前に迫る全国中学校大会に照準を合わせ、一戦必勝で大会に臨む。
道場少年大会では83人のトーナメント戦を制覇した。個人では自身初の全国大会切符になるはずだった。試合は2分半の延長なしで、2本取ると勝利する。
1回戦は小手の応じ技を決め一本勝ち。2回戦から準決勝までの5試合は小手技を中心に二本勝ちで勝ち上がった。
決勝は、今月上旬の練習試合で面で二本勝ちしていた高嶋柑汰(大曲)との再戦となった。互いに激しく打ち合う激戦となったが、出たところを小手で合わせて一本勝ち。「きれいな構えで隙がなかったが、冷静に合わせられた」と振り返った。
積極的な剣道が勝利を呼び込んだ。加茂徹也監督は「延長戦がない試合で積極性が求められた。臆せず前に出て仕掛ける剣道ができていた」と勝因を明かした。小手で一本を取ることが多かったが、「面も胴もしっかり打ち分けていく中で、有効打突として小手が多かった印象。仕掛けや応じ技のバランスも良かった」と評した。
9月の全国道場少年剣道選手権の中止は「残念だけど今の感染状況を考えれば仕方ない」と菊池。ただ、全道中学校大会(7~8月、釧路市)では個人準優勝し、全国中学校大会(20~22日、神奈川県)の切符を手にしている。菊池は、全中に向けて「悔いのない試合ができれば」と抱負を語った。

















