戦禍語り継ぐ使命果たす 2年ぶり 苫小牧市平和 祈念式典135人参列

戦禍語り継ぐ使命果たす 2年ぶり 苫小牧市平和 祈念式典135人参列
戦没者の冥福を祈る参列者

 終戦記念日の15日、苫小牧市主催の平和祈念式典が市民会館大ホールで開かれた。屋外での実施を計画していた昨年は悪天候で中止となったため、2年ぶりの実施。戦争で命を落とした人々の追悼と恒久平和の実現を誓うため、戦没者の遺族や一般市民ら135人が参列した。

 新型コロナウイルスの感染予防対策として、参列者は入場時に配布されたフェースシールドを着用し、式典に臨んだ。

 76年前、昭和天皇が日本の無条件降伏を国民に告げた玉音放送が流れた時刻の正午に合わせ、参列者全員で黙とうを行い、戦没者を追悼。佐藤裕副市長は「戦争の体験や記憶の風化が危惧されている中、戦争の悲惨さと平和の尊さを心に刻んで次の世代に語り継ぐことを誓う」と、岩倉博文市長の式辞を代読した。

 また、市遺族会の三海幸彦会長は「自分たちのような遺族を出してはならないという原点を忘れず、世代や立場を越えて戦禍を語り継ぐという使命を果たしたい」と述べた。

 この後、佐藤副市長と三海会長が苫小牧出身の戦没者631人が祭られたステージ上の祭壇に花輪を奉呈。ピアノの音色が響く中、参列者も献花台に白菊をささげ、手を合わせた。

 父が戦死したという岡本啓さん(88)=花園町=は「異国で亡くなった父の骨箱には石しか入っていなかった。戦争は二度としてはいけないという思いで、毎年参列している。コロナ禍でも式典ができてよかった」と語った。

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