新型コロナウイルスの新規感染者が増え、各地で最多最多の悲鳴。子どもの感染も増加し、本州では夏休み延長検討の動きも出始めた。

　日々大きくなる数字におののきワクチンとマスクにすがりながら、わが家なりの最悪への備えを考えてみた。しかし報道によれば胆振も国の感染ステージでは「４」。苫小牧も十分に危険地帯。東京に住む孫の疎開先にはなり得ないと分かった。

　国の対策の揺れや遅れへの批判が大きくなるばかり。インターネットに接続したパソコンのカメラの前に座り、画面の出席者を見ながら話し合うのがオンライン会議。きのうの全国知事会議では国への非難に加え、複数の知事から「都市封鎖（ロックダウン）のような」対策が提案された。人流の抑制のため現行法の範囲で、例えば他県ナンバーの車に高額の高速料金を科すことが考えられるという。

　国が勧める対策で実効性の乏しいのは、インターネットなどを利用して自宅など会社以外の場所で仕事をするテレワークの普及も同じ。菅首相は先日、経済３団体を訪ねてテレワークの徹底を求めた。政府が掲げる出勤者数７割減への協力要請について代表の一人がテレビで話していた。出社している４０～５０代に「どうして？」と聞くと「会社があるから―と言った」。病欠も年休取得もなく全員出勤の職場を見るのが好きな管理職を知っている。根は深いのだ。

　かくして不安の日々は続く。さてきょうの感染は何人？（水）